バッファローゲームについて(まとめ)。 記録者 Nくぽ
バッファローゲームとは、両手の人差し指を立てて頭に添え、相対者の乳首を突く遊戯である。
本記録作成時のバッファローゲームに関する情報の統合度は非常に低く、特にルールについての混迷が著しかったため、記録者の手で大幅な改変がなされている。
本来のバッファローゲームについてはググレカス氏による記録を参照のこと。
紹介を兼ねたSS:
地面を蹴る音が規則的に響く。
バッファローゲームにおいて攻撃者は牛に例えられる。
己が誇りを賭けて相手の乳首を貫かんとする姿が、一直線に草原を駆ける牛を髣髴させるのだろう。
中央付近で一旦顔を上げる。
相手の顔を見るためではなく、胸部のどこかにある乳首の位置を服越しに見定めるため、
そして角に見立てた二本の指に必勝の祈りを込め、一撃必殺の突打を相手の乳首に叩き込むために。
再び頭を下げて最後の加速をかける。
足音が心音と重なる。
最後の瞬間真下を向き、腕を前に押し出した。
――呻き声とともに苦しげな「バッファロー」という声が微かに聞こえた。
ルール:
バッファローゲームは決闘である。
バッファローゲームは一般的な決闘と同じく、ある人間が、自身の名誉がもう一人の人間によって毀損されたと訴え出て、その挑戦をもう一人の人間が受けた場合に成立する。
バッファローゲームはどちらか一方の攻撃の乳首への命中、もしくはどちらか一方の降参、または挑戦者による訴えの棄却によって終了する。
バッファローゲームは1人、ないしは3人の立会人のもと行われなければならない。
立会人は挑戦者と被挑戦者の決闘の意思の確認の上で、コイントスを行う。
コインの表裏の指定は挑戦者が行い、挑戦者の予想が当たった場合は挑戦者が先行、予想が外れた場合は被挑戦者が先行となる。
コイントス終了後、立会人は挑戦者を正面から見て右側に立たせ、そこから左側へ十歩歩いたところに被挑戦者を配置し、決闘の開始を宣言する。
被攻撃者は腕を後ろに組んで直立した状態で攻撃を受けなければならず、立会人は攻撃が開始される前に被攻撃者に攻撃を受ける準備ができていることを確認した上で、攻撃者に攻撃の許可を出す。
被攻撃者が立会人の確認時に攻撃を受けることを拒否した場合、被攻撃者の負けとなる。
また、立会人は挑戦者が2度目以降の攻撃を行う度に挑戦者に決闘する意思があることを確認し、もしそこで挑戦者が訴えを退けることを宣言した場合、決闘は勝敗がつかないまま終了となる。
どちらか一方の攻撃が相手の乳首に命中した場合、攻撃者の勝利となる。
相手の攻撃が乳首に命中した場合、被攻撃者は「バッファロー」と言わなければならない。
立会人の許可の無い攻撃は無効となる。
決闘者に紳士的倫理に反する振る舞いが見られた場合、立会人はこれを厳しく叱責しなければならず、もしこれが著しいようであるならばその決闘者を失格とし、負けとしなければならない。
予想される戦術と対策:
・開始前
決闘では先攻が圧倒的に有利となるが、決闘における先攻後攻はコイントスによって決定されるため、意図的に先行を取ることは不可能である。しかし、コインの表裏の指定、及び決闘終了の申し出が挑戦者には可能なため、決闘に主体的に関与したい場合は、平素より積極的に決闘を申し出て挑戦者の側に立つことが望ましい。
・決闘中(攻撃側)
バッファローゲームにおいて戦術が最も反映されるのは攻撃時である。その際に重要視されるのが(1)目視による乳首の位置推定及び(2)構えの調整、そして(3)安定した走行である。
(1)目視による乳首の位置推定
相手の乳首の位置を特定することは何よりも重要である。
しかし結論から言えば、人間の乳首の位置を完全に特定する方法は無い。が、ある程度の推定は可能である
まず茂原市立本納中学校で一般的である経験則、「耳たぶ乳首の法則」を使用すれば、乳首は耳の外延から下ろした垂線上に存在することが明らかになる。後は乳首のY座標、つまり高さを求めればよいのであり、茂原市立本納中学校での、頭頂から乳首までの距離と乳首からつま先までの距離の比が5対12であるという経験則、「5:12乳首の法則」も存在するが、やや正確性に欠くため、地道に自分自身の乳首の高さを確認し、自分相手の身長差を考慮したうえで適宜修正していく他無い。
(注:私見ではあるが、実際の乳首の位置は上記の方法で推定した位置よりもやや下方、そして僅かに外側に寄っているように感じられた)
(2)バッファロー状態
両手人差し指を角のように頭に立て、頭を下げた状態をバッファロー状態と呼ぶ。
例え突くのが相手の乳首であっても、構える際には自分の乳首の位置を基準にした方が形が安定する。
まず両足を肩幅程に開いた自然体で直立し、両手を自分の乳首に当てる。次に指を立てながら手を緩やかに前方に突き出し、手の位置がズレないように注意しながら頭を下げ、額が自分の手首付近に来るようにする。そして最後に先に推定した相手の乳首の位置を念頭において、手の位置を微調整する。
以上がバッファロー状態の基本形である。
(注:実際の走行時には無意識のうちに腕を引いてしまうけらいがあるので、できるだけ大振りに腕を構えると良い)
(3)バッファロー状態での走行
頭を下げた状態での走行は安定性に欠く。しかし心持ち胸を張ることである程度手のブレを抑えることができる。
また、全距離を一気に走りぬけるよりも、初めの5歩で手の位置と走る方向を調整し、残りの五歩で力を入れて走る方が精度が
上がるようである。
(注:最後の突撃時に真下を向く場合は、相手の内くるぶしを乳首位置推定の基準にすると良い)
・決闘中(防御側)
決闘の際、防御側は胸を張って直立しているのが基本であり、決闘の性質を鑑みても防御側が戦術を立てることは望ましくない。
よって、防御側のとる戦術はあからさまではない(1)乳首位置推定の妨害や(2)乳首位置の意識的な調整などとなる。
(1)カモフラージュ
乳首位置の推定は目視によるため、その妨害にあたっては目の錯覚を利用したものが望ましい。
水平なようで実は斜めに傾いた縞の入った服や、歪んだ波線の入った服を着用することが効果的かもしれない。
また、ランダムに大量の点がプリントされている服を着用することで、相手の誤突を期待できる。
(2)動く乳首
相手が突撃する瞬間に乳首を動かすことで、乳首への直撃を回避することができる。
体質にも影響されるが、腕を後ろで組んでいても胸を張った場合と肩を縮こめた場合では乳首の位置が左右に若干ズレる。
これを利用して相手がこちらの乳首を目視している時には胸を大きく張り、相手が突撃してきた時には、その姿に怯んだようにして肩を竦めると、他人の目にも自然に映る。
胸の筋肉が発達している人間は意図的に胸を動かすことができるので、併用すると良い。
下手に身じろぎをしてしまうと卑怯者扱いをされてしまうので注意が必要である。
本記事の大半はNくぽの妄想によって書かれています。
書くのに時間が大分かかったし……何やってるんだろ。。
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